尾原和啓さん著の「モチベーション革命」。
今の世代と上の世代はなぜ仕事に対する意識が違うのか。
今後の働き方はどう変化していくかエッセンスをまとめました!
原動力が「国・社会」ではなく「小さなコミュニティ」へ
何もない時代から国を作って社会を支えてきた世代。
それが「乾いている世代」です。
家族から尊敬されなくても、彼らには「自分たちこそがこの国を作っている」「この社会を支えている」という自負があった。個人という小さなものより、もっと大きなものを一心に見つめてきたのがこの世代でした。
この世代では「何かを達成する」=「社会貢献」だったのです。
しかし、30歳以下の「乾けない」世代は、
すでに作り上げられた社会にいて
「大きな枠」は変えられないのです。
そんな彼らが大切にしているのは「小さくて身近な枠」。
よりオープンでみんなが繋がり合える場所に「意味合い」を感じ、
「没頭」できるということが重要になっているのです。
「大きな枠」はもはや変えようがないから、「小さくて身近な枠」を大切にいきていく。けれど、働き方のルールだけが変わらないから、もう何かを立てる余白は残っていないのに、上の世代からは「これをもって戦え!」と、とりあえずトンカチを持たされる。
「意味合い」や「没頭」が大切な「乾けない」世代に
「乾いている世代」のモチベーションを当てはめようとしても、
もはや価値を見出せなくなってきているのです。
働き方が大きく変わってきた!
すでに世の中にはモノが溢れているので
相手の潜在的な欲求を見つけて体験をプロデュースすることが
これからは大切になってくると筆者は言います。
つまり、決められたことをこなし続けるのではなくて、
まずは世の中に飛び出して自分が消費者になることが必要ということです。
「インサイト(新しい視点)」が重要視され、仕事と遊びの境目があやふやとなった今では、なるべく仕事は「公私混同」で取り組んだ方が効果的です。
しかし、好き勝手やるのではなくて
地味な仕事をしっかりこなし信頼感を得ることが重要とも述べています。
信頼を得て初めて自分がやりたいことに没頭する状況が生まれるのですね。
そして一番最高の状況は
「自分には好きで楽にできるけど、
相手には簡単にできないこと」
それが仕事になるということです。
そして「好き」こそが次の産業になっていくと断言しています。
文中で言及されていた4つの革命。
「グローバル革命」
「インターネット革命」
「人工知能革命」
「実世界思考革命」
この4つの革命が世界ではどんどん起こってきます。
今後どうなっていくか予想ができません。
「他人から感謝されて、お金をもらえること」
「感謝」、「有難う」が永遠のルールと述べられています。
変化が激しい時代だからこそ、
「好き」を追求していった先に生まれる「共感」に
「ありがとう」と人々はお金を払うようになるのです。
信頼が生む最強のチーム
変化が激しい時代ではスピード感が大事になってきます。
必要なのは気づいた人がどんどん動いていく体制。
どんな変化がきても対応できるように多様なメンバーも必要です。
そしてお互いの強みを認識しあって信頼し合える関係を
築き上げていくことがチーム作りには必須なのです。
そして、チームのモチベーションのために筆者がポイントにしていることが、
各人の「やりたいこと」をしっかり理解することです。
僕自身がチーム作りで大切にしているのは、チーム全員で「あなたはなぜここにいるのか」を問い、みんなの「WHY」が、一人ひとりの「WHY」につながるように、対話を重ねて、成長を続けていくことです。「WHY」はその人のエネルギー源です。
チーム全員で「なぜここにいるか」を共有し
擦り合わせていくことが成長の鍵となるのですね。
「意味のイノベーション」を起こせ!
すでにあらゆるモノで溢れた現代で、日常の中から課題を見つけ出すことは困難です。そんな時代に大事なことは、すでに存在するモノに対する「意味のイノベーション」です。
意味のイノベーションとは「新しい意味」にイノベーションさせるということであり
「新しい意味」を作り出すのは、自分の中の「好き」なのです。
人との違いやズレから新しい意味が生まれてくるので、
自分にしか見えないものをしっかりと育むのが大切なのです。
それを育むためにはまずはどうすればいいか?
まずは「没頭」することが大切だと述べられています。
アウトプットはそのあとでいいということでした。
今話題沸騰中の箕輪さんも同じことを言っていました。
まとめ
昔とのモチベーションの違いを意識して、
今の「意味合い」を大切にする生き方を
しっかりと意識することが重要だと思いました。
しかし、まだ「好き」を発見できていない新社会人は
「まずは目の前の仕事を必死にこなすことが重要だ」
と筆者は述べていました。
筆者が何度も述べていた「人との信頼」を作ることが
まず何よりも大切だということですね!
そこから「好き」を極めるのが今の理想です!